D町怪奇物語
木下半太
幻冬舎
作品紹介、あらすじ
作家デビュー前の「わたし」が、寂れたD町のバーの店主だった頃、日々怪異なものばかり目にした…。事故を誘発するマグカップ。意志を持ったサイコロ。「金縛りに遭う様子を見ていてくれ」と懇願する客。人に言えないモノが映ったラブホテルの映像ー。ここは磁場が歪んでいるのか、それとも「わたし」が引き寄せているのか?戦慄の13編。
感想やレビュー
読みやすさ抜群のホラー短編集。 ゾクッとするだけでなく、思わず笑ってしまう話までバラエティーに富んでおり、木下ワールド満載。著者の発想力や世界観には読む度いつも唸らされる。 特に『夫婦幽霊』と『カウンターの復讐屋』が絶品。最後のあとがきの話も印象深い。