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限りある時間の使い方

限りある時間の使い方

オリバー・バークマン/高橋 璃子

かんき出版

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作品紹介、あらすじ

人生は「4000週間」限られた時間をどう過ごすか!?

感想やレビュー

ハイデガー:人間が存在するということは、時間的に存在することを意味する。時間抜きで存在を考えることは不可能だ。生まれてから死ぬまでの時間。いつか終わりが来ることは確かで、でもいつ来るかはわからない。そのあいだの時間。限られた時間こそが、僕たちの存在の本質なのだ。 人間の存在の一瞬一瞬が、ハイデガーのいう「有限性」に貫かれているということだ。時間の有限性は、単に数ある制約のひとつではない。むしろ、時間の有限性こそが、人間というものを成立させる絶対的な条件なのだ。 時間をどう使おうか、と一瞬でも考える前に、僕たちはすでに時間のなかに投げ込まれている。この特定の時間、ほかでもない自分の人生の経緯。それが僕という人間を規定するのであり、そこから抜けだすことはけっしてできない。 未来に目を向けると、そこでも同じように有限性が自分を縛りつけている。時間という大河の流れに、抗う術もなく運ばれていく自分。進んでいく先は、避けられない死だ。さらに厄介なことに、死はいつどの瞬間にやってくるかわからない。こんな状況のなかで、時間の使い方はすでに、徹底的に、制約されている。やることひとつ選ぶだけで、ほかのあらゆる可能性を必然的に犠牲にしなくてはならない。 限りある人生を生きるということは、それがどんなに最高の人生であっても、絶え間なく可能性に別れを告げる過程なのだ。 ヘグルンド:もしも人生が永遠に続くと考えるなら、自分の命が貴重だとは思わないだろうし、自分の時間を大切に使いたいという思いもなくなるはずだ。 たしかにいえるのは、死を受け入れて生きる態度をいくらかでも取り入れることができたなら、現実は一変するということだ。ほんの少しでもいい。時々でもいい。存在することの驚きと、そのあまりの短さに思いを馳せてほしい。そうすれば、今ここで時間の流れのなかにいることが、それまでとはがらりと変わって見えるはずだ。

今年1番の良書! 時間はかかるだけかかる。 時間=その人の存在そのもの。 他人や自分を焦らせず、自分を含めその人のペースを尊重することの大切さを学んだ。 効率性を求めすぎる生き方の根底には、コントロール欲があることも新たな発見だった。 何かを得ようと(get)してあくせく生きるのではなく、その時々の必要に応えて(give)いくような生き方で良いのかも。 just do the next right thingをモットーに生きていきたい。 値段以上の価値ある本に出会えてよかった

私はこういうビジネス本を読むのが苦手だからかもしれませんが…(今まで全然読んでこなかった) 例えばこんな話がある…みたいな感じでわりと話が飛んだように感じたので、読みたいとこだけ読むとか、後でまとめられてるのでそこだけ読むとかでもいいかもしれないんですが、私がこういう本が苦手だからな気がします!

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