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悪と仮面のルール

悪と仮面のルール

中村 文則

講談社

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作品紹介、あらすじ

邪の家系を断ちきり、少女を守るために。少年は父の殺害を決意する。大人になった彼は、顔を変え、他人の身分を手に入れて、再び動き出す。すべては彼女の幸せだけを願って。同じ頃街ではテロ組織による連続殺人事件が発生していた。そして彼の前に過去の事件を追う刑事が現れる。本質的な悪、その連鎖とは。

感想やレビュー

主人公が不運な生い立ち故、殺人を犯し、顔を変え、少年時代に心を通わせた少女のために殺人を犯していくストーリー。 ひょっとして作者は殺人を犯したことがあるのではないかというくらいの心の葛藤が見事に描かれ、殺人についての哲学がすっと入ってきて、とても読みごたえのある作品だった。 ただ、主人公の気持ちの葛藤が延々と続き、暗い気分になったり、大人になった少女と主人公との会話に涙したりと、大きく感情が揺さぶられるので、読み終えるまで結構しんどくはなった。

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