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文庫 坂の途中の家

文庫 坂の途中の家

角田光代

朝日新聞出版

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作品紹介、あらすじ

刑事裁判の補充裁判員になった里沙子は、子供を殺した母親をめぐる証言にふれるうち、彼女の境遇に自らを重ねていくのだったー。社会を震撼させた乳幼児の虐待死事件と“家族”であることの光と闇に迫る、感情移入度100パーセントの心理サスペンス。

感想やレビュー

裁判員になったことで普段では向き合うことのなかった事件にふれることにより自分と重ね合わせてしまう。 当然ありうることで何気なく普通に幸せと感じていた日常を深く考えさせられてしまうことの怖さ。

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裁判員になった事件の加害者の感情にかなり引きずられていたり、旦那に必要以上に思える気遣いをしている主人公にイライラしました…。 でもずっと家という閉鎖空間にいると、旦那の言動とか自分の言動とか態度とか、すごく些細なことが気になるようになるのも理解できて… 私も小さい子を持つ母として読んで共感できる部分が多く、読んでいてじわーっと嫌な気持ちになっていく作品でした。事件の加害者とも、主人公とも同じような感情を私も持っているなぁ…と気づき怖くなりました。

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