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本多孝好

双葉社

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作品紹介、あらすじ

「このミステリーがすごい!2000年版」第10位!第16回小説推理新人賞受賞作「眠りの海」を含む処女短編集。

感想やレビュー

正直難しくてスッキリとかせんかったけど、ぞわぞわする感じの続く本。死んだ人を、生きてる人がどうとらえるか。 『おっさんはおっさんの世界で生きるしかないやろ』 そのとおり、死んだ人なんて関係ない。いま、自分が、どうしたいか、自分の世界で生きるのか、生きるのをやめて死ぬのか、自分で決めるしかないんかなって思った 『冗談じゃねえや、と僕は思った。美しいまま死なれてたまるかよ。もっと長生きしろよ。』 この歳で死ぬ前の気持ちはわからんけど、最後のあがき、見透かされてたらこんなに恥ずかしいことは無いわな。でも、そこまでして偲んでもらいたいって気持ち、墓をたてて、誰かに思い出してもらいたいって気持ち、死ぬ前になったら俺も、俺の死後の俺以外の世界に期待しちゃうんやろか。と思った。 『死にました。さて、なぜでしょう?』 この本は、そればっかり。でも、生きたいところに生きる、かっこいいな。でもじゃあなんで人は死ぬ?生きたい人ばかりじゃない。なんで?自分が自分でなくなった気がしたから、昔に戻りたいけど戻れないから、せめて今の自分のままで時間を止めたかった?死んだ後の事は、知らんぷり? 俺の目は、輝いているだろうか 『人生に必要なことは僕が教えてやる。小学校に入ったらー』 これはいつか言ってみたいセリフ 『たぶん僕は、正しいことをしたかったんだ』 その気持ち、わかるよ。俗物を集めた動物園、そのなかで自分だけは自分でありたい、正しく有りたいと、でも、悪いやつの方が圧倒的に多いし、味方がいるんだ。 どうして?もしかして、人間の社会ってのは、根が腐ってんのか? いいんだよ、みんなそう考えてるんだ。でも、本当にそれを実行できる人がいたら? 確信犯的に、相手を殺すことができる人間がいたらどうする?

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