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異形のものたち

異形のものたち

中野 京子

NHK出版

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作品紹介、あらすじ

人獣、モンスター、蛇、悪魔と天使、妖精、魔女、異様な建造物から魑魅魍魎までー。一見して奇異で不穏、そして豊かなメッセージを湛えた「異形のものたち」。それら絵画はなぜ描かれ、どうして鑑賞者に長きにわたり支持されてきたのか。描かれた“怪”から語られざる歴史と人間の本性を明るみに出す、大人気「怖い絵」シリーズ著者の新境地。

感想やレビュー

中には怖い絵もあるけど、それなりに絵を見ている自分はまあびっくりするほどではなかった。 人間の祖先は捕食者から逃げるのに木の上へ上へとのぼっていったが、大型動物が近づけない細い枝の先まで執拗に追ってきたのが蛇。 その遠い恐怖の記憶が今も残る。 蛇を邪悪と見なすならば蛇が嫌うものは善であり正義となる道理。 芳香で蛇を近づけない百合の花や、蛇を捕食する鷲がヨーロッパ各王家の紋章に使われているのはそのため。 ドメニキーノの処女と一角獣はすごい好きな絵。 気になった単語は、トーマスハリスのレッドドラゴン。 チャールズシムズのそして妖精たちは服を持って逃げた。 創作意欲が掻き立てられるのはギュスターヴアドルフモッサのエル。

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