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リトル・シスター

リトル・シスター

レイモンド・チャンドラー/村上春樹

早川書房

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作品紹介、あらすじ

「行方不明の兄オリンを探してほしい」私立探偵フィリップ・マーロウの事務所を訪れたオーファメイと名乗る若い娘は、二十ドルを握りしめてそう告げた。マーロウは娘のいわくありげな態度に惹かれて依頼を引き受ける。しかし、調査をはじめた彼の行く先々で、アイスピックで首のうしろをひと刺しされた死体が…。謎が謎を呼ぶ殺人事件は、やがてマーロウを欲望渦巻くハリウッドの裏通りへと誘う。『かわいい女』新訳版。

感想やレビュー

個人的には、チャンドラーの長編小説の中で一番プロットのわかりずらい本だと思います。それでも、マーロウ物の魅力が薄れるわけでなく。 登場人物はみな個性的で生き生きとしていて、読んでいて飽きません。特に女性陣。オファメイクエストの曲者感はひしひし伝わってくるし、映画女優2人の強烈さも印象に残っています。 そして、マーロウのやさぐれ感は格別ですね。 何度か読み直して、ちゃんとミステリーとしてあらすじを時系列に沿って理解したい作品です。 「誰かの夢が失われたようだね」そして身を屈め彼女の目を閉じてやった… なんて締めの一文、本当に胸にきます。

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