時刻表昭和史
宮脇俊三
中央公論新社
作品紹介、あらすじ
昭和二〇年八月一五日正午という、予告された歴史的時刻を無視して、日本の汽車は時刻表通りに走っていたのである。昭和八年、ハチ公がいた渋谷駅、一六年、「不急不要」の旅が禁じられた中学生の夏、そして二〇年八月、駅で聞いた玉音放送ー歴史の節目はいつも鉄道とともにあった。関連エッセイ、北杜夫との対談を増補した完全版。
感想やレビュー
元祖・鉄オタによる鉄道日記。戦中・戦後の混乱期でも鉄道旅行をしていたことに驚きを覚えるが、史実とともに記録されておりリアリティ充分。鉄オタのバイブルとも言えようか。