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すべての神様の十月

すべての神様の十月

小路幸也

PHP研究所

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作品紹介、あらすじ

榎本帆奈は驚いた。金曜日の夜、行きつけのバーで隣り合ったハンサムな男性は、死神だったからだ。帆奈に召喚されたという死神は、いままで一度も「幸せ」を感じたことがないらしい。なぜなら「幸せ」を感じた瞬間、死神は…(幸せな死神)。池内雅人は貧しかった。貧乏神に取り憑かれていたのだ。ツキに見放された人生だったが、そんな人生を自ら「小吉人生」と称して楽観視していた。一方、貧乏神には雅人に取り憑かなければならない“理由”があった。なぜなら雅人が並々ならぬ…(貧乏神の災難)ほか、4篇。神様たちの意外な目的が胸を打つ短篇集。

感想やレビュー

神さまって意外と自分の身近に存在しているのかも。こんな損な役回り、なんで自分がって思う人がいたら、実は福の神だったりして。なにをやってもうまくいかない、巡り合う人に恵まれてないと思う人は、実は貧乏神がわざとそうさせてくれているのかも。自分のツライことは考えようによっては、逆に自分を奮い立たせるものになりうる。 日本には八百万の神々がいて、きっと身近な小さいものにも宿っているんだろうな。一つ一つの物を大切に大切に使おう。

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