まきまきちゃんさんの感想、レビュー
まきまきちゃん
猫庵シリーズ第二弾。 まさかのライバル出現には思わず笑みも。 奇跡を起こす庵主の肉球マークや猫庵お墨付きの銘菓は健在で、お菓子は思わずお取り寄せしたくなる。笑 特に第五章は心身温まる良いお語で、目頭じんわり熱くなった。
尼野 ゆたか/おぷうの兄さん(おぷうのきょうだい)
KADOKAWA
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実に見事な滅茶苦茶ぶり。 コロナ禍で一変した日常により道を踏み外した3人の転落劇場はスリルも突っ込み所も満載。スピード感溢れ手に汗握る展開には終始ドキドキ。後半はノンストップで読了。身体だけでなく、精神も侵すコロナの恐ろしさを間近で見た思い。面白かった。
染井 為人
著者のデビュー作。 かけがえのない時間を過ごした少年2人のほろ苦くも胸熱になる友情物語。想像していたテイストとは大分違ったが、昭和世代の私には懐かしい描写がチラホラあり、ノスタルジックな空気感や料理の描写も好み。テキ屋の焼そばが無性に食べたくなった。
上田 健次
奇想天外ガチンコ頭脳バトルの連作短編。若干脳味噌が疲れるが(苦笑)面白い。 各ゲームのルールアレンジがユニークだし、全く予測がつかない心理戦、頭脳戦の展開もドキドキで読み応え抜群。特に『だるまさんがかぞえた』を読んだ後の爽快感といったらなかった!
青崎 有吾
強烈なインパクトと独特な余韻を残す一冊。 序盤から続いた息苦しさと違和感が中盤いきなり覆されて呆然…世界がひっくり返るとはまさにこの事。 光を感じればより闇を感じる感覚には妙に納得。価値観ひとつで現実世界の見え方がガラリと変わる心理描写が秀逸だった。
服部 まゆみ