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世界食料危機

世界食料危機

阮 蔚

日経BP 日本経済新聞出版

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作品紹介、あらすじ

ロシアへのウクライナへの軍事侵攻は、人類にとって欠くことのできない食料の供給が意外なほど脆弱であることをまざまざと見せつけた。なぜ両国の小麦やトウモロコシなどが世界の穀物貿易の鍵を握るようになったのか、さらには世界で進む穀物の生産・貿易・消費の地殻変動など危機の背景をわかりやすく解説する。

感想やレビュー

ウクライナとロシアの戦争を交えたホットな内容 ウクライナロシアは小麦の大生産国で、安価で低品質な小麦を提供している。ウクライナロシアから小麦を輸入しているアフリカおよび中東発展途上国は、戦争による小麦価格高騰により経済が逼迫して、より貧困になってる。ちなみに、日本は主にアメリカから輸入しているから、あまり影響はない。 アフリカの都市部では、輸送コストや規模の経済の影響で、自国の穀物より輸入した穀物が安価であるため、多くは輸入品に頼り自国の穀物自給率は上がらない。解決には、国を挙げて品種改良、化学肥料への投資が必要。特に食料と化学肥料の増加は比例関係にあり、食糧は化学肥料の有無に左右される。化学肥料を作るには一部地域でしかとれない鉱石や天然ガスなどが必須なので、どういう風に確保していくかが鍵である。

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