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金魚姫

金魚姫

荻原 浩

KADOKAWA

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作品紹介、あらすじ

勤め先の仏壇仏具販売会社はブラック企業。同棲していた彼女は出て行った。うつうつと暮らす潤は、日曜日、明日からの地獄の日々を思い、憂鬱なまま、近所の夏祭りに立ち寄った。目に留まった金魚の琉金を持ち帰り、入手した『金魚傳』で飼育法を学んでいると、ふいに濡れ髪から水を滴らせた妖しい美女が目の前に現れた。幽霊、それとも金魚の化身!?漆黒の髪、黒目がちの目。えびせんをほしがり、テレビで覚えた日本語を喋るヘンな奴。素性を忘れた女をリュウと名付けると、なぜか死んだ人の姿が見えるようになり、そして潤のもとに次々と大口契約が舞い込み始めるー。だがリュウの記憶の底には、遠き時代の、深く鋭い悲しみが横たわっていた。

感想やレビュー

なんとなく読もうと思って手に取った本ってやっぱり繋がりはあるものだね。観賞魚としての金魚の歴史について知った最近、読メで紹介されていたこちらが気になったので読んでみたのです。こちらでも金魚の歴史に物語が及んでおり中国の歴史への興味もかき立てられ、良い読書時間をいただきました。感謝。本作のヒロインは金魚なのですが、その妖しげな描写にたまらなく惹かれました。映像化されているようですが、読書しながら私の頭の中に築き上げた物語を壊したくないので見ません。 「え?結婚するん!?」と驚いた展開以外は全て良かったです。

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