風に立つ
柚月裕子
中央公論新社
作品紹介、あらすじ
問題を起こし家庭裁判所に送られてきた少年を一定期間預かる制度ー補導委託の引受を突然申し出た父・孝雄。南部鉄器の職人としては一目置いているが、仕事一筋で決して良い親とは言えなかった父の思いもよらない行動に戸惑う悟。納得いかぬまま迎え入れることになった少年と工房で共に働き、同じ屋根の下で暮らすうちに、悟の心にも少しずつ変化が訪れて…。
感想やレビュー
温かい
南部鉄器工房を営む親子と補導委託でやってきた少年とその両親。彼らを通じて親子、家族のあり方を感動的に描かれる。いい人ばかりで気持ちがよかったし、涙が出て仕方のない物語でした。